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製品情報
ISCEF
ISCEF(Integrated Software for Civil Engineering Fluid-structure interaction system 通称 アイセフ)は当社において独自に開発された有限要素法汎用構造解析コードです。構造物と流体の動的解析時連成解析機能、コンクリート構造物ひび割れ追跡機能等により地盤、岩盤およびそれに関連する構造物の解析を得意としていますが、汎用性が高く(二次元・三次元問題、静的・動的問題、線形・非線形問題等)一般構造解析においても充分な機能を発揮いたします。
機能・特徴
ISCEFは一般的な構造解析機能の他に次のような機能、特徴を有します。
コンクリート構造物のひび割れ追跡機能
分散ひび割れモデル(Smeared Cracking Model)を用いて二次元および三次元コンクリートモデルのひび割れ進展を追跡します。ひび割れの発生・進展状況を、その発生位置をあらかじめ特定することなく再現できる非線形動的解析の機能で、以下のような特徴を有します。
- 多彩な応力歪軟化テーブルの設定が可能(一直線、2直線(1/4モデル)、多直線)
- クラック発生要素の剛性低下を考慮した減衰(瞬間剛性比例型)
- 物性毎のレイリー減衰、剛性比例減衰の設定が可能
また、新たに多方向ひび割れモデルとしてRC構造物に対応した非線形特性を追加致しました。圧縮破壊に対しても非線形特性を考慮することが出来ます。2次元平面要素・3次元ソリッド要素に対応しています。
構造物と流体の連成解析機能
貯水池に直接接するダム堤体等は構造物と流体による連成解析が必要となります。ISCEFは貯水池等の流体部分を非圧縮性流体要素だけでなく圧縮性流体要素を用いてモデル化することが可能です。非圧縮性および圧縮性流体要素は二次元解析だけでなく三次元解析にも用いることができます。
※圧縮性流体要素は日本大学:塩尻 弘雄先生*のご協力を得ております。
*日本大学 理工学部 土木工学科教授
高速、大規模対応ソルバー
大規模構造物や継続時間の長い動的解析等に対応するために、新しく開発されたソルバーを導入しています。また、マルチコアにも対応しています。(対称、非対称マトリックス対応)
※解析ソルバーは九州大学:藤野 清次先生*のご協力を得ております。
*九州大学 情報基盤研究開発センター 先端計算基盤研究部門教授
入力データの簡素化
有限要素法汎用プリ・ポストFEMAPとの連動により入力データの簡素化を図っています。特にダム・地盤分野の解析においては、その特有なデータの入力に対応しています。
保守性の充実
自社開発の利点を生かし、保守および拡張性の充実を目指しています。
ISCEF/Thermal
ISCEF/Thermalはコンクリート構造物のコンクリート打設過程を考慮して、打設時の発熱に起因して発生するコンクリート構造物内の温度変化および温度応力変化を追跡するものであり、2次元、3次元非定常温度履歴解析および温度応力解析プログラムです。プログラムは、温度履歴解析部分と温度応力解析部分により構成され、温度履歴解析により得られた時刻歴温度分布を用いて温度応力の追跡を行います。また、各要素の最高到達温度を用いた応力解析も可能です。コンクリート標準示方書,多目的ダムの建設,マスコンクリートのひび割れ制御指針に対応しています。